2017.10.04

ジャイロのLINEスタンプづくり

2014年5月にLINEクリエイターズスタンプの販売が開始され、現在では50万種類以上のオリジナルスタンプが販売されています。
サービス開始当初は、売りだしたスタンプに人気が出れば月々の売り上げ1千万円超…なんていう夢のある話が広まり、「スタンプ長者」という言葉も生まれ、スタンプ市場は賑わいを見せました。
2017年現在。今となってはスタンプ飽和時代。50万種類もスタンプが販売されている中で新たなスタンプを販売しても大きな反応は見込めず、お金を稼ぎたい人や名前を売りたい人が制作するには割に合わないコンテンツとなりました。

ならば、今更LINEスタンプなんて作る意味は無いのか…?そんなことは無いと思います。
お客さまと「オリジナルのスタンプを作ったんですよ」から始まるトークもあるでしょう。
作りたいときが、作りどき!
ジャイロのLINEスタンプづくりをまとめます。

テーマの設定

まずはスタンプのテーマ設定からスタートです。
せっかくオリジナルのスタンプを作るのですから、やっぱりジャイロならではの何かが欲しい。
しかしあくまでスタンプを使うのは一般ユーザー。突拍子もないものだと普段使いしにくく必要とされないものになってしまいます。

・ジャイロらしさ
・使いやすさ
・少しのユーモア

この3点をコンセプトに、具体的なテーマを決めていきます。

案1)デザイン会社ならではの言葉をスタンプにする
ジャイロはデザイン会社です。
「入稿しました」「色校OKです」「ラフアップ」など、日ごろ仕事で使っている業界用語をスタンプにして、同じ業界の人をターゲットにするのはどうかと考えました。それならばジャイロらしさが出るかもしれません。

→でも仕事でLINEスタンプって…使う?
少なくとも私は使わないです。ということでボツにしました。

案2)自分が普段欲しいなと思っているセリフをスタンプにする
私もプライベートでLINEスタンプを使用しています。
普段の会話の中で、今こんなスタンプがあれば良かったのに!となることもしばしば。
それを実際にスタンプにすれば、一般の方にも需要があるかもしれません。

→個人的には欲しいけど、ジャイロらしさある?
無い。ということでボツにしました。今度プライベートで作ります。

案3)ジャイロ社内の会話をスタンプにする
社内の会話に耳を傾けてみると、基本的な日常会話の中にしばしば「ぎゃふん」「どっひゃー」など、一般企業らしからぬセリフが聞こえてきたり、プリンターの出力を待ちながらヨガのポーズをとっているスタッフがいたりします。(私)
これをジャイロらしさと捉えて、日常会話と織り交ぜてスタンプにするのはどうかと考えました。

→無難に使えるスタンプになりそう
基本はあくまで日常会話。「お疲れ様です」など、誰でも使いやすいラインナップの中に、ふと混ざるジャイロらしいユーモア感のあるスタンプ。ひとまず今回設定したコンセプトにも合っているので、これで進めることにしました。

モチーフの選定

上記のラフ案では、なんとなく人物をモチーフにイラストを描き起こしていましたが、ここであらためてモチーフの選定を行いました。
参考にしたのはLINE STOREのスタンプのカテゴリ分けです。

男性キャラ、女性キャラが一番登録数が多く4万超え。ネコも同じくらい多く、この3つはライバルが他のモチーフよりも多いことがわかります。
あきらかに登録数が少ないのは「アザラシ」と「パンダ」。
狙い目かもしれないとも考えましたが、アザラシは手足が無いため動きのあるイラストが描きにくそうです。また、登録数の少なさはユーザーからの需要の低さにも比例するのではないかと考え、間を取って中ぐらいの登録数のモチーフから選定することにしました。
「家族・カップル」は社内の日常というテーマからずれていますし、食べ物や名前も同様です。
残った「ウサギ」・「イヌ」・「クマ」・「トリ」の候補の中から、今回は「クマ」を選びました。
ウサギやイヌはこの中では登録数が多めだし、トリはアザラシと同様動きのあるイラストが描きにくそう、といった理由もありますが、一番は私がクマを描くのが好きだからです。
自分の得意分野で勝負するというのも、単純なことですが大事なポイントだと思います。

セリフの選定

モチーフも無事きまったので、早速実際のスタンプづくりに取りかかりましょう。
まずは社内の会話に耳を傾け、聞こえたセリフを書き起こしました。

加えて、普段自分が良く使用しているLINEスタンプはどんなものなのかと使用履歴を確認したところ、「はい」「いいえ」というシンプルな返事のものや、セリフ無しで表情やポーズのみで表現されているものが含まれていたので、それらも加えて、使いやすそうなセリフおよびシチュエーションをバランス良く40個、選定しました。

スタンプの作成

選んだ40個のセリフを、どんどんイラストに描き起こしていきます。

描き起こしたイラストをパソコンに取り込んで色をつけ、LINEの提供しているガイドラインに沿ってデータを作成したら出来上がり。シミュレータを使用して、実際にLINEで使われたときのイメージを確認します。
※LINEスタンプシミュレータ様(http://line.g-at.net)を利用させていただきました。

問題なく出来ていたので、最後に実際に販売される時の並び順をシミュレーションします。

スタンプは4×10の列に並んで販売されますので、並んで見た時にバランスが良いように、またよく使いそうなスタンプが上の方に来るように、実際に並べてみて登録順を決めました。

販売申請へ

ここまでできれば、いよいよ販売の申請をLINEに送ります!
サービス開始当初は、受理されるまでに3〜4ヶ月かかっていたそうですが、今では平均10日ほどで返事がきます。
実際、ちょうど10日目に以下のメッセージが届きました。

これが噂のリジェクト…!どれが引っかかったのかはわからないのですが、少し調べてみたところこれは良くあるリジェクトらしく、インドネシアはNG項目が多いようです。クマがほぼ裸だったのがダメだったのかもしれません。
リジェクトになると再申請後承認がおりるまでにまた10日程度かかりますので、急いでいる場合は初めから、インドネシアを販売エリアから外していた方が無難かと思います。

販売開始!

そんなこんなで再申請から2週間後、無事販売の許可がおりました!
LINEスタンプ「社内の日常」。40個セットで120円(LINEコインだと50コイン)です。
ぜひ一度、スタンプショップでチェックしてみてください!

はじめてのLINEスタンプづくり。作ってみると、楽しいながらも意外と面倒な作業が多いなと感じました。
最近ではスマホ一台で作成から申請まで済ませられるサービスも始まっているようなので、グラフィック系のソフトに慣れていない方は利用してみても良いかもしれません。
それも上手くいかない時は、ぜひジャイロへご相談を!一緒に素敵なスタンプを作りましょう♪

この記事を書いた人
Sakai(Designer)

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